近頃、ビットコインコミュニティの情報戦略について沢山の議論がなされている。コミュニティ関係者は、世界でも特にビットコイン推進派が金融、テクノロジー、イノベーションに関して深い造詣を持っていると信じている。彼らはこれだけの情報がインターネット上の誰に対しても無料で公開されていることが全く信じられないのである。
部外者は全く違う認識を持っている。彼らにはビットコイン推進派がミーム、目からビーム、挑戦的なツイートのみでしかコミュニケーションを図れない熱狂的な信者のように映る。面白いのは、両者ともに正しいということだ。
ビットコインコミュニティは経済、金融、テクノロジー、暗号論、地政学、ゲーム理論など様々な分野の共通点を理解することに長い年月をかけてきた人で溢れている。彼らはその知識を得ただけでなく、ツイッター、Reddit、テレグラムといった知性の闘技場で彼らの考えを試験しているのである。
簡単に言うと、ビットコイン推進派は宿題を済ませ、準備万端だということだ。
しかし同時に、ビットコイン推進派はとても特異なコミュニケーション手段を使う。ポッドキャストやEメールのニュースレターもあるが、情報の多くはインターネット文化を通じて拡散される。ここ以外のどこに、ビリオネアに「貧乏なままでいるのを楽しんで!」とか、ウォール街の偉人に「オーケーブーマー!」などと伝える人がいるだろうか。
部外者からすれば、これは無礼で非建設的、また、幅広い受容を望んでいる集団が使用すべきでない誤った方法に思えるだろう。これら部外者はビットコイン推進派の馬鹿げた振る舞いに不快感を覚えるか、不快感を覚えていなかったとしたら、同コミュニティが単一障害点であると信じている。
しかし、部外者はビットコインコミュニティの素晴らしさを理解していない。ビットコインそしてその代理としてのビットコインコミュニティは私たちの社会で最も名高い機関と競争しているのである。連邦準備銀行にしろ、財務省にしろ、米政府にしろ、巨大な金融機関にしろ、これらの組織はエリートであることにプライドを持っている。彼らはスーツとネクタイに合わせて、アイビーリーグでの教育と一生分のカクテルパーティーを経ることでしか育まれない傲慢な雰囲気を纏っている。
それではビットコインはエリートに優ろうというのだろうか。いや、そうするべきではない。
ちょうど謀反が非伝統的な戦術を用いることで戦場を支配する見込みが高まるように、ビットコインはエリートが参加することの出来ないゲームを展開することにしたのである。
ビットコイン推進派は反逆の情報戦を仕掛けている。
彼らは伝統的な拡散手法に一切頼らない圧倒的な量のコンテンツを通して全く文字通りに一般の考え方をコントロールしている。つい最近まで、ジャーナリストやテレビ番組がビットコイン推進派に話を聞くのは決まっていつも彼らを嘲り、ばかにし、攻撃する時だった。
ビットコインコミュニティはそのような短期的な問題を無視し、多くの人と直接的な関係を築いた。ツイッター、Reddit、テレグラム、ポッドキャスト、インスタグラム、フェイスブックにEメール。24時間でもインターネットを利用すれば、このコミュニティが作ったコンテンツに必ず出会うことになる。
ではなぜ目からビームのようなものが重要なのか。簡単なことだ。ミームにはメッセージがあるからだ。エリートや体制が対応することの出来ない情報戦が仕掛けられているのである。連邦準備制度は何をするだろうか。ミームやgif画像を貼り付けたり、全部大文字で米ドル強気のツイートをし始めるだろうか?
あり得ない。政府から連邦準備制度や銀行まで、既存の組織は受動的に傍観し、来る日も来る日も投下される大量のコンテンツに晒されることしか出来ない。彼らがそれを認め、対応すれば、ビットコインやそれを取り巻くコミュニティの正当性が高まるだけだ。それを無視し続ければ、ビットコインコミュニティは一般の考え方をコントロールし、ますます多くの人が彼らの世界観に説得されていく。
これを目の当たりにするのは面白い。なぜなら、この反逆の情報戦は人類史で最も重要な思想戦の一つとして後に分析される見込みが高いからである。何百万という他人同士の人間が、小口投資家のポートフォリオ、企業のバランスシート、金融機関のロードマップ、そしていずれは中央銀行の準備通貨にある金融資産をミームを通して忍び込ませるために協力している。
どういうことだ、って?もう一回読んでみて欲しい。ビットコインコミュニティは、堅苦しいエリートに彼らの世界観を浸透させるためにインターネット文化を利用し、デジタルネイティブの言葉を使っている。そのような組織を運営している者の半分はミームのことを知らない。今起こっていることに対しまとまった対応をすることとなれば尚更だ。実際、ビットコインコミュニティにいる年長者の多くはこの戦術に否定的である。
彼らはいつもビットコイン推進派にミーティングではスーツとネクタイを着用しなければならないと伝えている。彼らは目からビームやミームがなくならない限りビットコインが受け入れられることはないと説明する。攻撃性とされているものは仕様ではなくバグと見なされている。しかしコミュニティ関係者や部外者が何と言おうと、ビットコインはこの反逆の情報戦を通して支持を得ていく。
これはどれだけエリートであろうと、伝統的であろうと、究極的には人間が機関を構成するからである。人間は人間心理の影響を受けるものである。誰もがクールな子供に認められたいと思っている。誰もが楽しみたいと思っている。若者が自分たちよりも良い成績を残す中、落ち着いて好成績を出せば良いと上司に言われるのは辛いものである。
インターネットではそうはならない。これら組織や機関にいる若者はそれを知っている。ゴールドマンサックス、JPモルガン、連邦準備銀行、または何らかの省庁で、インターンもしくは新人向けの仕事をしている者に聞いてみると良い。業務終了後には皆同じ事を言うだろう。彼らはビットコイン推進派であり、ツイッターに匿名のアカウントを持っていると。彼らは、上司や年上の同僚に未来—ビットコイン—を見させようとしていると言うだろう。
つまり、機関が理解できていないことは、ビットコインコミュニティが既に勝利したということである。ビットコイン支持派は既にその組織に侵入している。彼らはトロイの木馬である。ビットコイン支持派はそれぞれ昇級している。彼らは権力と影響力を獲得し始めている。機関はそれを知らないかもしれないが、猫に鰹節を与えたようなものである。
上院に侵入したビットコイン推進派もいる。議会に侵入したビットコイン推進派もいる。ビットコイン推進派はどこにでもいる。
彼らの役職に関わらず、彼らは反逆の情報戦に参加している者である。例えば、ツイッターのプロフィール画像に目からビームの画像を使っている上院議員や下院議員がいる。「クソコイン」という用語を連邦議会記録に書き込んでいる人もいる。
貧乏なままでいるのを楽しんで。ゴールドは捨てて、ビットコインを買え。ビットコインで支払ってくれ。暗号鍵がないならチーズはなしだ。ビットコインをロングに、銀行をショートに。ウィルスは広まっている。
ミームはそれぞれ持つ心理的な影響はまた新たなビットコイン推進派を生む。体制は対応することが出来ない。彼らは不平を述べることしか出来ず、そうすることで彼らはますます時代遅れで実態を把握していないように見られる。誰が彼らの言うことを気にするのか。そうだろう?彼らが例に習わずアンチビットコインの姿勢を取れば、情報、実例、ミーム、gifを以て集中砲火する用意が出来ている何百万ものビットコイン推進派がいるのだから。
はっきり言えば、これは不公平だ。誰もこの暴動に抗戦する要請を受けるべきではない。ビットコイン推進派は強力すぎる。彼らは管理人に頼らない。彼らは意見を述べるためにメディアの許可を必要としない。ビットコイン推進派は一般の考え方をコントロールしている。ビットコイン推進派の言うことに耳を傾ける者の方が多い。ビットコイン推進派は日ごとにより大きく、より強く、より分散していく。
アイデアを押さえつけることは出来ない。特に、その時が来たったものは尚更である。私たちは反逆の情報戦のただ中にあり、従来の機関やそのリーダーはその戦場で劣勢にあるのである。彼らに幸あらんことを。彼らは、知性と創造性の上で優る挑戦者に打ち負かされ続けるのだから、あらゆる幸運を必要としている。
インターネットのビットコイン推進派よりも楽しんでいる人はいない。私はこの素晴らしいコミュニティに小さいながらも貢献出来ていることを誇りに思っている。良い一週間を。また月曜日。
ビットコインや暗号通貨業界で仕事がしたいと思っているだろうか。空いた役職があるビジネスを運営しているだろうか。最近私は私たちの業界を中心とする、業界屈指の求人掲示板を発足させた。Coinbase、Gemini、BlockFiなど様々な企業の何百という求人がある。
次のリンクから求人に応募、もしくは求人の掲載をしよう。https://pompcryptojobs.com/
-Pomp-
OffTheChainジャパン
翻訳者ペンネーム:Decryptor