プライバシーがデフォルトの新世界とは?

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Appleはユーザーのプライバシーについて全力で取り組むようです。
これは、カリフォルニア州サンノゼで開催された、昨日のWorldwide Developers Conferenceでの結論です。この毎年あるカンフェレンスで、企業は製品とサービスを発表することができ、同時に新しい戦略の焦点について発表します。
Tim CookとAppleは、ここ数年プライバシー保護の姿勢を宣伝してきましたが、昨日の発表によると、同社は自らのプライバシーに関する行動にコミットするようです。プライバシーに関する最も重要な発表は次の通りです。
Appleはエコシステム全体で、シングルサインオン機能をローンチしました。ユーザーは、さまざまな製品に「Appleでログイン」ぼボタンが表示され、これは、GoogleやFacebookと直接競合するように作られています。競合各社は、シングルサインオン機能を使って、インターネット上のユーザーを追跡していますが、Appleのシングルサインオン機能は、故意にAppleを含む、誰もがユーザーを追跡できないようです。さらに、同社のシングルサインオン機能により、ユーザーは製品、またはサービスのログイン中に使用される使い捨ての電子メールアドレスを簡単に作成できます。これはユーザーのプライバシーを高めるためのものです。
Appleは、開発者によるユーザーのロケーション・データへのアクセスを阻止することについて、ますます真剣になっています。これは、2つの別々のアップデートを通じて実現しています。まずユーザーは、アプリケーションが「一度だけ」自分の位置を使用することを許可をするか、許可をしないのかのオプションが与えられます。つまり、開発者はユーザーのロケーション・データを使用するたびにユーザーに対して承認を求める必要があります。2つ目のアップデートはより技術的なものですが、開発者がbluetooth、wifiなど、他の接続されているデバイスを使用して、ユーザーの位置を特定することを妨げています。繰り返しますが、これは開発者がユーザーを追跡したり、ユーザーが知らないうちにプライバシーを侵害したりする力を劇的に低下させます。
Appleがプライバシーを重視するのは、iPhoneやコンピュータだけではありません。同社はまた、HomeKit(スマートホーム・エコシステム)のプライバシー保護に関する最新情報も発表しました。今後は、すべてのセキュリティに関する映像を処理のためにクラウドサービスに送信するのではなく、ユーザーのデバイスで分析する必要があります。これにより、中央型のサービス、または中央サーバーに対してのデータ侵害の問題が防止されます。またAppleは、スマートホーム・デバイスが、ユーザーのルーターやネットワークへのトロイの木馬として使用される可能性も防ぎます。
これらの動きは、同社によって追求されている他の多くのものと共に、ユーザーのプライバシーに対するAppleのコミットメントを表しています。これはユーザーにとって好ましいと見られるように思われますが、現段階では予測できない結果を生むかもしれません。
Appleの戦略に対する最大のリスクは、開発者が新しい規則の下で製品やサービスを構築するのは難しすぎると感じ、プラットフォームを離れることです。ここ10年ほどで、開発者はユーザー・データと広告モデルに基づいて持続可能な価値を構築する方法を考え出しました。Appleのプライバシー保護の姿勢が、今までのモデルを使うという選択肢を取り除いた場合、一部の開発者は、Androidまたは他のプラットフォーム上で構築することを選択するかもしれません。
個人的には、これはリスクが低いと思います。開発者は自社製品のユーザーを必要としており、Appleは世界で最も価値のあるユーザーを持っています。さらに、開発者は、新しいビジネスモデルの下で、ユーザーのプライバシーを尊重するという新たな制約の中で、構築する方法を習得する可能性が高くなります。
二つ目の大きなリスクをもたらします。それは新しいビジネスモデルに対するユーザーの反応です。開発者が広告を通じてユーザーデータを収益化できない場合、開発者は、サービスに対する支払いをユーザーに要求するようになります。古いモデルを「ユーザーがデータで支払う」、新しいモデルを「ユーザーがお金で支払う」と考えてください。このシナリオでは、過去無料だった製品やサービスが、有料になったことにユーザーが気分を害してしまう可能性がありますが、この摩擦でユーザーがAppleエコシステムから出ていくことは大きくはならないでしょう。
プライバシーに対するAppleの長期的な賭けは、テクノロジーにおける最も賢いやり方の1つであることが証明されています。
Appleができる最も賢いことは、プライバシーを革新し続けることです。なぜなら、Googleのビジネスモデル全体を揺るがすことになるからです。素晴らしい動きです。
結局のところ、プライバシー保護のエコシステム(オペレーティングシステム、ハードウェアデバイス、ソフトウェアアプリケーション、スマートホームテクノロジなど)は、既存の企業の1つから、トップダウンで構築された場合にのみ成功する可能性があります。ユーザーにとってのさらなる摩擦(不便さ)は、新しいエコシステムが、大規模に利用されるまでの抑止力としては大きすぎるでしょう。好きかどうかにかかわらず、ユーザーはプライバシーよりも、利便性を好むことを忘れないでください。
そうは言っても、Tim CookとAppleが、ユーザーのプライバシーを非常に真剣に考えていることを、私たちは信じられないほど感謝するべきです。彼らは、持続可能なビジネスモデルへの道の可能性を広げながら、開発者とユーザーが、プライバシーがデフォルトである世界でプレーすることを強いています。運がよければ、アップルの新しい制約のより、開発者はプライバシー保護の世界で価値を築く方法を学ぶ必要があり、その学習が、他のエコシステム、製品、およびサービスにも及ぶことになるでしょう。
業界のリーダーが自社の名前を賭けてリスクを取る、それをする数千億ドル規模の企業はあまりありませんが、Appleはまさにそれをやっています。どうして? 彼らは「プライバシーは基本的な人権であると考えている」ためです。
-Pomp(ポンプ)
「Off The Chain」は160カ国で100万回以上ダウンロードされています。最新のエピソードは、KikのCEO、Ted Livingstonの話を聞くことができます。
