
私はツイッターで@100TrillionUSDとしてよく知られるPlanBとのポッドキャストを配信した。彼はストックフロー比率の価格モデルを初めてビットコインに適用し、この定量的分析を世に広めた人物である。PlanBは話の中で、投資家10人で構成されたオランダの投資チームの一員であることを明らかにした。この投資チームは施設環境でおよそ千億ドルを管理している。
彼は実名を使わないツイッターユーザーのほとんどが言われるような下着のみを身につけて実家の地下室に籠もっているその辺の十代ではない。PlanBは、ビットコインは現状でも私たちの予想するべき範囲内で動いているという事実を含めて、最近のビットコインの価格変動について非常に説得力のある主張を展開しているのだ。
以下はPlanBによる直近のストックフロー比率モデルである。

細い黒線は予測されるビットコインの価格変動だ。赤点は各時点における実際のビットコインの価格だ。青い帯は一言で言うなら「信頼区間」となるだろうか。この範囲は予測される価格変動に対する許容誤差を表している。
定量アナリストでない者に分かるように説明すると、このチャートは、基本的にビットコインの価格は非常に予測のしやすいモデルで表せるということを示している。実際、時間が経つごとにこのモデルの精度は増しているのである。これは、複数の変数の長期的な関係を示す、共和分という値で表すことができる。


PlanBが行っていることは以下の二つの理由から非常に興味深い。(1)ビットコインが予測から逸脱しているかどうかということをデータによって示すことができる。(2)モデルが正確なままであれば、将来どのようなことが起きる可能性が高いかがそれなりにはっきりとわかる。ビットコインのようにボラティリティが高く、またしばしば投機的な資産を数理モデルで表すことができるという考えを嫌う人は沢山いる。このような人は結局、データ、事実、そして数学を否定しているわけなのだが。
最近あったビットコインの価格の「暴落」はとても良い例だろう。ツイッターでは阿鼻叫喚が巻き起こり、また私は、複数の人間にEメールでビットコインが「破綻」しているのかと尋ねられた。しかしストックフロー比率の価格モデルは全く別のことを示していた。それは、ビットコインは単純に予測された価格に近づいているということを示していた。つまり、価格発見がより効率的、合理的になっていたということである。


私はいつも、ストックフロー比率モデルは注目するべき一つのデータポイントだが、バイブルにはなり得ないと説明するように気をつけている。なぜなら以下の二つの可能性は常につきまとうからだ。(a)将来的にモデルが誤りになること。また(b)外的要因によってモデルからの逸脱が起きること(例:技術的バグ、所有権の全面禁止など)。それはそれとして、PlanBの行いはビットコインをより良く理解する上で大きな一歩である。
私たちが過去数ヶ月の間、詳細に論じてきたように、価格変動に対して過剰に反応しないようにすることは重要である。ビットコインは一世代に一度しかない機会である。私の見立てではビットコインの結果は白か黒になるだろうと思う。つまり、世界の準備通貨になるか、無になるかである。いずれにしろ、ビットコインに対する見方については自制心を大切にするべきだ。マクロ経済の状況が不透明で不安定であることを考えると、ビットコインのボラティリティが通常よりも高くなったとしても驚きはない。もしもそうなった時のために、以下の事柄を覚えておくといいだろう。

上ツイート訳)
ビットコインが新たなブルマーケットに突入するに際しての重要なメッセージ:
- BTCは非常にボラティリティが高い
- お金を全て失うこともあり得る
- 失っても良い分だけ投資する
- ツイッターは投資アドバイスではない
- クレジットカードでBTCを買わない
- 今日より明日儲けることを優先する
- 自分でも調べる
皆さんが良い一週間を過ごしているように。おかしなことになってきているので。気をつけて!
-Pomp-
OffTheChainジャパン
翻訳者ペンネーム:Decryptor