BNBに担保されたETPの発行
私たちは、アマンという、Exchange Traded Product(ETP, 上場取引型金融商品)と言われる金融商品を利用してメインストリームの人々に暗号資産をもたらしている、金融サービス業を行う企業に投資している。アマンがこのような金融商品を発行し始めたのは2018年の11月で、それ以降、全て合わせると7つを発行している。
約5500万ドルの運用資産は、スイス証券取引所でBNBに担保されたETPを発行したことで、今朝(訳者注:日本時間10月15日付け)、大きく弾みがついた。BNBとは、出来高において世界で最も大きい暗号通貨取引所のバイナンスで取引手数料を支払う時に最もよく好まれるトークンである。
このBNBに担保されたETPはシードラウンドで2000万ドル分のBNBをバイナンスより投資されており、世界中の投資家に、デジタル資産に触れるにあたり、新たなメカニズムを提供するだろう。バイナンスのCEO、趙長鵬は声明で以下のように語った。「BNB EPTをリリースするにあたり我々がアマンとパートナーシップを組んだことで、投資家は新しく、標準化された資産クラスに触れる機会を得る。そして、ユーティリティトークンに独自の一面を与えることで、伝統的な金融インフラを通じる際に、ユーティリティトークンは現在よりも便利にアクセスしやすく、信頼できるものになる。これにより、投資家は様々な方法で暗号通貨に触れる機会や、グローバルな暗号通貨市場と、暗号通貨が可能とする革新的な商品へのアクセスを得ることができるようになる。」
ETPの構造は重要なものであり続けるだろう。なぜなら、ETF商品がアメリカ合衆国で承認されるまでの間、機関投資家や一般投資家が、規制の強い伝統的な取引所で、暗号資産を有価証券として所持することを可能とするからである。もしアマンがこの調子でその他の資産に担保されたETPを発行し続けたとしても、それは驚くべき事ではない。
注目すべきことは、伝統的な取引所でデジタル資産に触れる機会に対する要求が、長期的に見て、どれだけ存在するかということだ。短期的な出来高は何かのサインというよりかはノイズに近い。しかし、長期的な出来高は重要なインジケーターとなるだろう。
少しずつ、しかし確実に、暗号市場は成熟しつつある。資産は流入し、洗練された商品は発行され、そして、以前は見られなかった、伝統的な金融関係の組織による暗号資産の受け入れも見られるようになってきている。これらは全て歓迎すべきことであり、アマンやバイナンスのような、革新のペースを上げようとするチームをサポートできて、私たちは嬉しく思っている。
-Pomp-
OffTheChainジャパン
翻訳者ペンネーム:Decryptor